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ミライカイギ #2「市民 × まちづくり」開催しました!

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ミライカイギ #2 「市民 × まちづくり」

「市民×まちづくり」について語り合いました

2017年7月23日(日)14時~16時、パレット柏にてミライカイギ#2を開催しました。柏のミライについてみんなで対話をするのがミライカイ ギ。今回のテーマは「市民×まちづくり」ということで、柏の街で市民活動を実践している6つの団体を招き、これまでの取り組みを紹介していただきました。

前半は、パネラーの方々の経験を伺うためのパネルディスカッション。後半はパネラーも交えて会場の皆さんでラウンドテーブル。参加者全員で楽しく柏のミライについて考えました♪

パネルディスカッションの報告

前半はパネルディスカッションを行いました。登壇したのは以下の方々になります。

◆コーディネーター

・安藤哲也(UDC2 副センター長)

◆パネラー

・本:所英明(本活倶楽部)

・文化:小形秀子(柏ALWAYS「私とまちの物語」プロジェクトチーム)

・アニメ:楠本ヨシヒコ(できる街プロジェクト)

・子育て:三好玲子(かしわ子育てまちづくりネットワーク・ここっと)

・音楽:藤田リュウジ(柏MUSIC SUN)

・環境:保田行弘(NPO法人 手賀沼森友会)

◆コメンテーター

・松清智洋(市民活動サポートコーナー)

1.各パネラーから自己紹介とそれらを踏まえてコメンテーターから一言

所(本活倶楽部):

2011年の秋から、本のイベントチラシを見て立候補したことがきっかけで古本市を始めた。初めは「手づくりての市」が駅前で開催した時に出店し た。本を読む人やそこから会話が生まれることで楽しい雰囲気が生まれることや、大家や出店者との繋がりができ、柏の中で活動をするという自覚が生まれた。 そこから、より良いイベントを行うことやウラカシを盛り上げようという意識が自然に起こる。活動していく中で楽しいという気持ちを忘れないことが大切。

小形(柏ALWAYS「私とまちの物語」プロジェクトチーム):

2008年、昭和をテーマにした市の生涯学習事業がきっかけで結成した。昭和30〜40年代の昔と今の写真を対比させ、新しい柏の魅力を発見するこ とを目的とする。出前事業として老人ホームや小学校に出向き、昔の体験談や遊びを教え、伝えている。新たに市の広報広聴課よりHP・ブログの開設の話をい ただき、毎月第一水曜日に公開していく。

楠本(できる街プロジェクト):

柏に人を集めたいという思いから柏のアニメを通じて聖地巡礼を目指すことで、柏に人を集める。柏はサブカルチャーに信仰が深く、夢がある人やプロが 集まるというメリットから着目した。アニメが柏を訪れた人のガイドブック的な存在になることを目指す。最終的には、柏に色々な人を集めて面白いことするこ とが目的。

三好(かしわ子育てまちづくりネットワーク・ここっと):

2014年に柏市民大学の講座で知り合ったメンバーと発足した。妊婦さんや子育て中のパパママを対象にワークショップなどを実施した。人との繋がりから共通の目的意識や課題が生まれ、子育てに優しい街をつくりたいと思っている。

藤田(柏MUSIC SUN):

UDC2とはラブカシまちうたの作曲をした経緯がある。故郷である柏を大事にした音楽イベントを開催したいと考えた。柏駅周辺の数カ所で無料と有料 のイベントを混ぜて行うことで回遊しながらライブを楽しむイベント。柏に音楽を聴きにきた人が柏を第2の故郷と感じてもらいたいと考えている。イベントを 通して、柏が好きという気持ちを良質にしていきたい。

保田(NPO法人 手賀沼森友会):

初めは身近な自然の保全から活動を始めた。活動をしていくうちに未来の子どもや生き物に自然を残したいという思いを共有するようになった。最終的には、自然のある柏に住みたいという人を増やすことが目的である。

松清(コメンテーター):

「地域のために」という思いから市民活動を始めることは多いが、「柏MUSIC SUN」「本活具楽部」「できる街プロジェクト」のように趣味や興味から始まっている団体があることは柏の特徴だと思う。また、柏は東京の最先端で働いて いる専門知識を持った市民が多く住んでいることも特徴である。そのような市民がどう市民活動に関わっていくかにも注目したい。

2.何故活動を始めたのか? また、活動当初に「まちづくり」という意識は持っていたのか?

所:
まちづくりという意識はなかった。あくまでも関心があったのは本だった。ただ、代表という立場になるとそれだけでは活動できないので、広い視野が必要になってきたように思う。

小形:
まちづくりという意識はなかった。参加した生涯授業の講座が他の講座よりもカリキュラムが良く、そのまま活動につながった。古き良き昭和を伝えるために活動をする。

楠本:
まちづくりという意識はなかった。面白いことをしたいという気持ちから始め、柏に人を集めようとする活動が結果的にまちづくりにつながっているのかもしれない。

三好:
団体名にも入っているとおり、少なからずまちづくりへの関心はあった。

藤田:
柏で育ってきた経験や見てきた景色を音楽に継ぐという観点から、まちに恩返しする思いから始めた。イベントは柏市街から来る人が多いので、観光の視点を持つようになり、結果的にまちづくりという意識を持つようになった。

保田:
メンバーに意識をしている人はいたかもしれない。活動をしている内にまちづくりに繋がった。

3.(会場の全員へ質問)「今の柏駅周辺は何点ですか?」

100点から10点刻みで下げていき、該当する点数で挙手していただきました。100~90点は0名。80点からパラパラと手が挙がり、60~50点が最も多くなりました。最低点は30点を付けた女性で、コメントは以下のとおりです。

女性:
自分は婚活の仕事をしているのだが、柏は若過ぎる人か、年を重ねている人しかいない印象があり危機感を抱いている。どうにかしなければならないが、行政も力を入れているように思えない。伸ばしがいがあるという意味で厳しめの採点にした。

4.皆さんにとっての「まちづくり」とは何か?

所:
本を中心に活動しているが、本だけが活性化すれば良いとは思っていない。まちが豊かになるとは、様々な価値観を認め様々な意見がまちに反映されていくことが大切だと思う。UDC2のグランドデザインについても作成していくプロセスに市民が関わっていければと思う。

小形:
「一人一人の意識の持ち方」だと思う。先日防災のイベントに参加して団結している団体とそうでない団体を見た。団結することは重要である。家に閉じこもって地域に出てこない人を引っ張ってきて、みんなで団結することはまちづくりだと思う。

楠本:
「挑戦できる環境」だと思う。やりたいことをやり、楽しめる環境をつくることがまちづくりだと思う。

三好:
「雰囲気作り」だと思う。「子どもがいること・子どもを育てること」をまちが寛容に受け入れる雰囲気を作ることが良いまちづくりに繋がると思う。

藤田:
一人の人間の中にカルチャーとサブカルチャーが存在すると思う。生きていく上で必ず必要なものがカルチャーだとすると、サブカルチャーは「自分の好きを集 める」ことであり、サブカルチャーを豊かにすることは重要である。自分たちは音楽を通して人々のサブカルチャーを豊かにしたい。それがまちづくりに繋がる と思う。

保田:
「市民の活性化」である。市民が元気に活動する環境をつくることがまちづくりだと思う。

5.活動を通じて得たものは何か?

所:
市民活動は利害関係がなく、関わる人はアクティブなことが多いので、色々なお誘いを受け、人脈が広がった。人を巻き込んだり、人に巻き込まれたりすることが自然に起こるところが面白いと思う。

小形:
仲間作り。通常では繋がれないような人脈ができ、多くのことを学べた。

楠本:
同じ活動をする仲間ができたこと。

三好:
同じように活動をしている、異なるジャンルの人と関わりを持つことができたこと。

藤田:
実行委員やボランティアスタッフの皆さんにはもちろん感謝しているが、特にイベントを行う上で、自分の思いを言葉にして伝える大切さを学んだ。

保田:
一つのコンセプトで活動を始めたが、これまでと同じように道を歩いていても、環境・教育・安全など視野が広がることで、多くのことに気付くことができるようになった。

6.まとめ

松清:
人との繋がりが一番重要。活動を通じて新たに学ぶことや、地域の課題を知るきっかけができる。活動の時間を経て解決できないことも多いが、そこに取り組む 場があることや活動を続けることも人脈につながる。これから活動を展開するところは、理不尽なことに対し、それに向き合うことで新たな気づきや人脈の大事 さに気づくだろう。こうした活動などが活かされていくまちづくりが求められていると思うが、UDC2としてどう考えているのか。

安藤:
まず、UDC2のミッションは「柏駅周辺の価値を上げること」である。価値を上げるとはどういうことなのかを考えてみる。まちは「ハード」と「ソフト」で 出来ており、両方の魅力を上げることが価値を上げることに繋がると思う。ただ、アーバンデザインセンターは名前のとおり「アーバンデザイン」すなわち 「ハード」がメインになるのだが、本日のパネラーの方々が行っているような「ソフト」活動が魅力的に活かされる「ハード」のデザインを目指したい。そのた めに、本日のミライカイギのような場で様々な活動を行っている方々と対話を繰り返し、相互に歩み寄りながら良いグランドデザインを作りたいと思う。

ラウンドテーブルの報告

後半ではラウンドテーブルとして各パネラーがテーブルに入ってフリートークを行いました。参加者の希望を伺ってからグループ分けを行ったため、どのグループも非常に活発な会話がされていたのが印象的です。

全体のまとめ

ミライカイギ#2では、「市民×まちづくり」というテーマの下、実際に市民活動を行っている方々を招き、体験をお話していただきました。参加者に とっては身近な興味のお話も多かったようで、新たな繋がりが生まれたようです。今後、ミライカイギから新たなまちづくりの担い手が生まれることを期待して います。また、今後のミライカイギに運営から参加したいというご意見も多くいただいており、ミライカイギ#3をどう進めるか鋭意検討中です。参加者の皆さ ん、パネラーの皆さん、本当にありがとうございました!

概要

主 催 :一般社団法人柏アーバンデザインセンター(UDC2)

共 催 :柏市

場 所 :パレット柏3Fオープンスペース

費 用 :300円(飲み物・お菓子付き)

申込み :定員30名(先着順)

問合せ :UDC2事務局 tel : 04-7166-5000  mail : info@udc2.jp

各パネラーの所属団体などのHP

◆本:所英明(本活倶楽部)

http://hon-match.org (HP)

https://www.facebook.com/honkatsu500 (FB)

◆文化:小形秀子(柏ALWAYS「私とまちの物語」プロジェクトチーム)

https://kashiwa-always.jimdo.com (HP)

◆アニメ:楠本ヨシヒコ(できる街プロジェクト)

http://dekimachi.com (HP)

https://www.facebook.com/kashiwa.anime (FB)

https://twitter.com/kashiwaanime (twitter)

◆子育て:三好玲子(かしわ子育てまちづくりネットワーク・ここっと)

https://www.facebook.com/kashiwa.cocotte (FB)

◆音楽:藤田リュウジ(柏MUSIC SUN)

https://kashiwamusicsun.jimdo.com (HP)

https://www.facebook.com/kashiwamusicsun (FB)

http://hotaban.com (ホタバンHP)

◆環境:保田行弘(NPO法人 手賀沼森友会)

https://www.facebook.com/teganumaforest (FB)

1990年代より「若者の街」として名前を馳せてきた柏の街。

「東の渋谷」と言われた時代もあり、多くの若者にとって憧れの街だったと言います。

しかしながら、UDC2がここ数年で調査したアンケートでは、若者からポジティブな意見と共に、ネガティブな意見もたくさんもらっています。

タイトル

タイトル

「怖い」「休日に来たいと思わない」「デートするには恥ずかしい」

「柏に来たくて来てるわけじゃない。他に行くところがないだけ」

などなど。‍

若者にとって、憧れの街ではなくなっているのでしょうか?‍

サブタイトル

サブタイトル

そもそも、柏の街に若者はいないのでしょうか?

そんなことは[.u][.s100]ありません[.s100][.u]。パレット柏のオープンスペースや、UDC2の社会実験である「デッキパーク」などは、たくさんの中高生に利用されてきた経緯もあり、若者の居場所としてにぎわっています。このたくさんの若者。彼らはどこから来て、何を目的に過ごし、柏の街に何を感じているのでしょうか?

「若者の街・柏」のリアルはどこに?‍

さあ、柏に関わる若者たちのHONNE(本音)を探っていきましょう。本プロジェクトは、柏で活動している若者にフォーカスし、彼らのHONNE(本音)を探ることにより、若者の柏の街に対する考えや、街の内外での動きを見える化することを目指すものです。市内の各所に徐々に配架していきますので、ぜひお手に取ってお読みください

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